
2026年3月13日~15日に開催された『ガタゴトフィルム2010-2026 野村建太映像個展』(イメージフォーラム渋谷)にいってきた。
野村建太さんを知ったのは、2018年12月に開催された映像個展の時です(2018年12月10日付の記事)。
8ミリカメラを用いた「コマ撮り」撮影手法が印象に残りました。
あれから8年、再びお名前を見つけたのでその後の活動をみてきました。
個展は「展示」「上映」「トーク」で構成されており、
「展示」は、会場内外に設置されたブラウン管テレビや液晶モニターで上映されていたり、『自由業日記』(2025年)はハンディビュワーによりコマ送りを行いながら鑑賞できる仕組みだ。


『日付のサウンドトラック』(2026年)というタイトルの作品は、映写機によりループ上映されており、映写機の駆動音がサウンドトラックの役目を果たしている点が面白い。

「上映」では、「デイ&ナイト、エアプレーン、バック&フォース』(2023年、実際のタイトルは絵文字で表現)が印象的だった。鈴木志郎康氏の『風の積分』(1989年)が引用されている。朝と夜の空を毎日撮影する手法である。同じようにみえる空はどれも同じではなく、繰り返し撮影されることにより「リズム」や「呼吸」といったものが生じているのではないだろうか。
「トーク」では、折原良氏(アニメーション作家)との対談があり、アニメーションの定義についての2人の解釈が興味深かった。

野村氏は、コマ撮りの画像間の関係性をあえて意識しないようにして、自立した新しい物語が発生することを狙っているとのコメントは面白いと感じた。
8ミリフィルムの可能性を広げてくれる彼の活動に引き続き注目したい。